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干ばつに苛まれるジンバブエ

, WFP日本_レポート

飲み水、薬、栄養のある食事が入手困難にー

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サイクロン「イダイ」で被災したジンバブエのチマニマニでの国連WFPの支援活動の様子。アフリカの南部は異常気象の影響を大きく受けている。 Photo: Tatenda Macheka

「数日間にわたり食事ができない人々が多くいます。人々は基本的な薬品でさえも入手できない苦しい状況です」と国連WFPジンバブエ事務所代表のエディー・ロウエは話します。

停電

ジンバブエはこの10年で最悪の飢餓の危機に陥っています。「日用品の価格は急騰しています。多くの製品はすでに入手困難です。15市町村の約230万人が食料不安に陥っているだけでなく、貧困状態にあると推測しています。」とロウエ代表は続けます。

通貨の深刻な不足、ハイパーインフレーション、燃料不足、長期にわたる停電、清潔な飲料水の不足、大規模な家畜の損失は、都市部で生活する220万人と農村地帯の550万人を苦しめています。

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ムトコのトウモロコシ畑。ジンバブエの各地で干ばつが何百万もの人々の生計に影響を及ぼしている。Photo: WFP/Tatenda Macheka

本格的なリーンシーズン(一年で最も農作物の収穫量が減る時期)を迎え、アフリカの南部は前例のない気候変動による災害に見舞われています。この地域の気温は世界平均の2倍を超えて上昇しており、より不安定な雨季が自給自足で生活している農民に大きな打撃を与えています。

国連WFPはすでに大規模であった農村部での緊急支援を急速に拡大しています。干ばつ、洪水、壊滅的なマクロ経済によりジンバブエの人口の半数である770万人が深刻な飢餓に陥っています。

「リーンシーズンのピークを迎える来年1月までに410万人以上(現在国連WFPの支援対象者の2倍)を対象にし、支援活動を拡大することを目指しています。」とロウエ代表は話します。

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国連WFPジンバブエのエディー・ロウエと岩藤俊幸大使 Photo: WFP/Ashley Baxter

支援活動を急速に拡大し、来年6月までに24万トンもの支援物資を調達、購入し、内陸に位置するジンバブエに輸送することは困難を擁します。干ばつや洪水によりアフリカの各地で食料供給が大きな被害を受けているからです。

"大学院まで出た人々が道端で水を売っている"

来年の6月末にかけて緊急支援を拡大させるために、国連WFPは2億9300万米ドルを必要としています。穀類や豆類、植物油や5歳未満の子どもたちに特別に栄養を強化した食品を提供します。しかし、現時点で必要な資金の30%しか確保できていません。

「状況を悪化させているのは80%を超える失業率です。非常に多くの人々が職につくことができずにいます。」とロウエ代表は言います。

基本的な公共サービス

国連WFPは最近、運転手の採用広告を出しました。「博士号を修めた人々が応募しています。修士号を取得した人々は水を道端で売っています。人々は生き残るためにあらゆる手段をとっています。」とロウエ代表は続けました。

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配給された植物油を抱える女性 Photo: WFP/Tatenda Macheka

ジンバブエ首都のハラレ郊外で国連WFPはすでに2万人近い人々に対して支援を実施しています。より資金があれば、私たちは8つの都市部で最大20万人を支援することができます。さらに悲惨なことには、賃金をめぐってストライキをしていた何百人の医師を政府が解雇したことで医療機関が麻痺しました。「こういった状況下できちんとした医者をみつけられる場所が私立の診療所ですが、ここにかかる費用をまかなえる人はごくわずかです。」とロウエ代表は言います。

一つ良い兆しがあるとすれば、治安が比較的落ち着いているということです。「これは不思議なことのですが、これほどの社会的にも経済的にも厳しい状況にあれば、治安が不安定になることが予想されます。しかし驚くことにそうではないのです。予想される治安の悪化の度合いをはるかに下回っています。」

シエラレオネ人のロウエ代表は、ジンバブエ人の耐久性に感銘を受けたと言います。「彼らは生きのびるために知恵を絞っています。彼らはこのような外的ショックに耐えることができ、さらに回避する方法を見出すことのできる生まれ持っての能力をもっています。」そしてロウエ代表は付け加えました。「私たちが恐れているのは、人々がその対処法を模倣し合い疲弊しきってしまう時が来ることです。」

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チェブートでの国連WFPによる災害に強い地域社会の構築のためのプロジェクト。灌漑設備の整備。気候変動に対応する長期的な支援に注力している。Photo: WFP/Tatenda Macheka

もう一点私たちの支援にとってよいことは、国連WFPが現地において歓迎されるということです。

「支援地域と私たちは、非常に強力な協力関係を築いています。村長や地域社会を統括している人々は私たちの最大のパートナーだと言えるでしょう。彼らは現地のニーズを理解し、私たちが透明性の高い形で活動し、彼らを協力して支援を実施するということを理解しています。」

地域のリーダーシップ

こういった協力関係を可能にしている理由としてロウエ代表はこう続けます。「国連WFPは政治に関与しません。私たちが政治家と関わる機会がほとんどないためです。私たちの支援活動は地域コミュニティーとそのリーダーたちと共にあるのです。」

ジンバブエの人々を救うためにただちに支援資金が必要だとロウエ代表は強調します。

「私たちはドナーの皆様の寛大な支援に支えられています。これまでも寛大な支援を提供してきてくださいました。」とロウエ代表は強調します。しかしながら、国連WFPはUNICEFや国連農業食糧機関(FAO)と連携しながらジンバブエの人々を気候変動の影響から守るために災害に対する地域のレジリエンスを強化する活動を拡大させる必要があります。そのためにさらなる支援が必要です。

皆様のご支援をお願いします。ご寄付はこちら: https://www.jawfp.org/oneshot